こんにちは!コキリです。
私の大好きな趣味の1つに読書があるのですが、今回、大学時代に知ってからずっと好きだった作家、石田衣良先生にzoomでお会いしてきました。
「大人の放課後ラジオ」の公開収録(2021年5月26日)で、パーソナリティは石田衣良、早川洋平、武井裕菜の3名。
メインが石田衣良先生でした。(以下、衣良さんと呼ぶ)
はじめの公開収録部分は、パーソナリティの3方で話が進んで行くのですが、最後の30分はzoom参加者と直接、会話してくれました。
私は、今、うつ病の人に向けた情報発信をしているというお話をしました。
苦しかった気持ちなども言いました。
話している中で、衣良さんが言ってくれた1言。
「真っ白な人なんていないし、真っ白な人生なんてつまらないよ」
私は、11年のうつ病期間を送って、
仕事を「すみません、うつで動けないんです」の1言で7回辞めたり、
リストカットの跡を写真に撮って友達に送ったり、
本当に迷惑をいっぱいかけてきたし、人を傷付つけてしまいました。
20歳から31歳までをうつ病と共に過ごして、
なんか、人生で1番いいときを無駄にしたのかな
って思ってしまうこともありました。
あーあ、友達はキラキラしてるのに、なんで自分はこんなに暗く生きていかなきゃいけないんだって、勝手に嫉妬したり。
1番よく思っていたのは、
もう自分をやめたい
別の人間になりたい
でした。
うつだけではありません。
親の離婚で打撃を受けたり
交通事故で額9cm縫合したり
日本語教師として働いてたコロンビアで強盗に遭ったり
膠原病SLEって難病になったり。etc
おいおい、なんか私の人生いろいろ起こりすぎじゃない?って思ってました。
だけど、今回、衣良さんの言葉を聞いて、改めてこう思いました。↓↓
うつにならなかった人生を思って、現実を憂えた時期もあったけど、
でも、あの事件もあの事故も、この病気も、なかったらよかったんじゃなくてあったことに意味があるんだな。苦しいのはイヤだけど、それが人間としての深みや魅力を作ってるんだな。
実際、私は、11年といううつ病期やいろんな辛い出来事を経て、人として成長できたし、人間としての魅力度も上がったと思っています。
もう1つ。
パーソナリティの武井さんが紹介してくれたドラマ『POSE』を早速見てみました。(まだ1話だけですが。全8話。シーズン3まで出てます)
簡単にストーリーを紹介すると、
1980年代のニューヨーク。
LGBTQで社会に受け入れられない若者たちが、マザー(母親代わり)の運営するコミュニティで共同生活を送りながら、「ボール」と呼ばれるファッションやダンスを競うコンテストでの優勝を目指す。
「ボール」で優勝することによって名声を得ることができる。
「ボール」に参加するコミュニティの1つが、ブランカをマザーとする「ハウス オブ エヴァンジェリスタ」
「ハウス オブ エヴァンジェリスタ」の4人のメンバーは、ゲイという事実を受け入れてもらえず親に捨てられた痛みを持っていたり、性同一性障害を抱えつつ娼婦として生活し既婚男性に恋して苦しんでいたりする。
まだ1話しか見ていないので、ここまでしか分かりませが、1話見ただけでも、いろんなことを考えさせられるドラマでした。
中でも、トランスジェンダーで悩み、娼婦として生活するエンジェルは、既婚男性に恋してしまうんですが、その男性と初めて会ったときの会話が私の胸に残りました。
既婚男性
「君は人生に何を望む?」
エンジェル
「自分の家が欲しい。家族も。誰かを大切にしたい。私も大切にされたい。女として扱われたいの。それが私の夢」
エンジェルは、生まれたときの性は男性。心は女性。女性の格好をし、娼婦をして生活しているのですが、性転換手術はお金がなくてできていない状態です。
周りから変な目で見られたり、差別されたり、女性として大切に扱われず、苦しんでいます。
私は大学生でうつを何度もぶり返していたとき、いろんな将来の不安に押しつぶされていました。その不安の1つが、
「将来結婚できないかもしれない。男性は健康な女性を奥さんにしたいと思うんじゃないか。それが自然な心なんじゃないか」
でした。
メンヘラは男性に引かれると思って、もう男性に愛してもらえないんじゃないかと思っては、落ち込んでいました。
で、今回、エンジェルのセリフを見て、そのときのことを思い出していました。事情は全然違うんですが、男性に愛されたいけど愛されないかもという恐怖は、分かります。
でも、私の場合、怖いけど自分を受け入れたところから、全ては変わっていったなあと、改めて思ったりしました。
これからエンジェルがどんな風に変わっていくのか、続きを楽しみにしています。
みなさんも、いろいろ感じさせられるドラマなので興味があれば、ぜひ見てみてください。
では、今回はこのへんで。
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