こんにちは!コキリです。
第2回 メルマガZoom交流会を行いました。
今回も2名の方(20代男性S君、50代男性Mさん)に参加いただき、ZOOMにて80分間の交流を行いました。
いろんな話をした中でも特に印象に残ったのが、
・うつになった後の人間関係はどうしてきたか?
と
・心の中を人に話すことで自分の気持ちや考えが整理できる
というテーマでした。
まず、うつ発症後の人間関係のお話。
うつになった後、病気のことを家族や友人等に言うかどうかという問題があります。
私の場合、うつと診断された大学生のとき、
「うつ病になるなんて恥ずかしい、かっこ悪い、弱いと思われたくない」
と考え、頑張って周りに隠そうとしました。
当時、大学寮で暮らしていたのですが、自室でうつうつとしていても共用トイレで他の寮生に会うと、元気を装ったりしました。
もしも軽い症状&短期間の薬の服用等で寛解していれば、それで隠し通せたかもしれません。
しかし、うつが重症化してしまい授業やアルバイトも休まざるを得なくなり、とても隠せる状態ではなくなってしまいました。
病気のことを知っても寮生はみんな優しい言葉をかけてくれましたが、私は「恥ずかしい」という思いをなかなか拭うことができませんでした。
その後、恥ずかしいから一転、
私の苦しさを誰か分かって!
という気持ちが強くなり、
友達等に苦しいと言いまくる時期
がありました。
うつの苦しさを告白してしまった友達から、
「ごめん、私も苦しくなってきた」
と言われ、傷つけてしまったと知ったこともありました。
「苦しそうだなとは思うけど、何が苦しいのか正味よく分からない」
と真顔で言われたこともありました。
苦しさを告白したことで、気まずくなったり疎遠になったり傷つけてしまったりしてしまい、言う相手は慎重に選ばないとダメだと学びました。
1人で苦しみたくないという思いから子どものように、誰か私のことを分かってー!と自己中心的になってしまいました。(すみません)
また、苦しさから「もう誰とも話したくない!」と思い、多くの人間関係を切ってしまったこともありました。
それまでは友人が非常に多かったのですが、浅く広い付き合い方を改め、深く狭い交友関係のみを大切にするようになりました。
いきなり交友を切ってしまったことへの申し訳なさと、当時の友人に今さら連絡できないよなあという後悔も少しありますが、交友関係を深く狭くしたこと自体はよかったと思っています。
そのほうが自分には合っているし、以前よりもっと友人との心のつながりを感じられるようになったからです。
Mさんの場合も、うつになった当初はなかなか周りの人には言えなかったそうです。
希死念慮が強くなったときに初めて、仲の良かった友人のグループに話すことができたということでした。
そのときに友人たちと生きる意味について話したり、また、そのグループとは別の友人が亡くなるという出来事があったときにすごく寂しくなり「周りをこんな気持ちにさせてはいけない」と思い、死にたい気持ちは徐々に解決していったということでした。
私のようにうつになって大事な人間関係を切ってしまったことはなかったそうですが、自分から積極的に連絡を取らなくなったことはあったそうです。
今では人間関係も含めた価値観や考え方全般を見直し、ストレスフリーで生きられるようになったということです。(すばらしい)
S君はもともと交友関係が少なく、うつをきっかけに人間関係が大きく変わることはなかったということでした。
人それぞれですが、うつになったことをきっかけにそれまでの人間関係を見直す、また人間関係が変わってしまうということは、よく起こりうることだと思います。
私のように、突然それまでの人間関係を切ってしまうという極端なやり方ではなく、Mさんのように自分からの連絡を少なくしたり、自分はどんな人付き合いが合っているのかなと考え、うつをきっかけに人との関わり方を見直していけたら、より気持ちのいい人間関係を築いていけるのではないかと感じました。
もう1つのテーマは、心の中を人に話すことで自分の気持ちや考えが整理できるというお話。
これは特にS君なんですが、S君は普段から親しい交友関係が多い方ではなく、最近自分の胸の内を人に話せていなかったそうです。
今回の交流会で、
やりたいことがあっても落ち込んでしまって、モチベーションが上がらないことがある
という話をしてくれました。
こちらはそのときの会話↓
S君:「やりたいことなのに気持ちが落ちてしまって、モチベーションが上がらないことがあるんです」
Mさん:「そうなんだね。前回落ち込んだときは、何をきっかけに立ち直ったの?」
S君:「自分のやっていることが誰かの役に立てると感じられるような情報をネットで見つけたとき、気持ちが前向きになりました」
コキリ:「S君は自分の活動で誰かの役に立ちたいって思ってるんだね。それに、人の役に立っていない自分はダメだとも思ってるんだろうね」
S君:「そうかもしれません」
コキリ:「最近、上島竜兵さんが亡くなったニュースがあったけど、彼が信じて来た言葉っていうのをテレビでやっていて感銘を受けたから紹介するね。(下に載せてます)今は人からの反応とか薄くても、続けることでいつか人の役に立ってるんだと思える瞬間がくると思うよ」
上島竜兵さんの言葉↓
S君は心の中を話せたことで、自分のことを客観的に見ることができ、自分の気持ちや考えを整理することができたそうです。また、人と交流する機会を持つことの大切さを実感したそうです。
心の中を吐き出せる場というのはとても大切だなと、改めて思いました。
同じ病気を経験してきたメンバーだからこそ、気持ちを共感できたりアドバイスが響いたりということもあると思います。
今回も、80分はあっという間に過ぎました。
ご参加いただいた方、ありがとうございました。
今月も開催するので、お時間ご都合あえば、ぜひ遊びに来てください。
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